「伊緒。」 私が答えないでおどおどしていると、先生が近づいてきた。 「ちょ、近いです!!」 先生の身体が私の身体に触れそうになる。 それくらいの近さが私を襲う。 「なぁ、妬いたの?妬いてないの?質問に答えろよ。」 Sの先生は全く人の話聞かないのかっ!! しかもどんだけ俺様なのさっ!! 「まって、無理無理。近いですっ離れてください!!」 どんっ 離れてという言葉とはうらはらに、ついに背中が壁にぶつかった。 「なぁ答えろよ。じゃないと…。」 「え?」 じゃないと…なに? 何を私にするの?