―――――――――――――……… フワフワフワ…… 揺られるように、あやされているように、どこか頭の中が回っているよう。 いお…… 伊緒…。 誰かが、私を呼んでいる? かすかに聞こえる声で…でも、確かに呼んでいる。 熱い、けど心地いい冷たさを額に感じる。 ここはどこだろう。 今は何時? 私は今まで何をしていたっけ。 今唯一解る事は、時々鼻をかすめる石鹸のいい匂いが私を安心させているということ。