「……えーっと、とりあえずこの場に居てはいけない気がするので職員室に戻りますね。後は二人でどーぞごゆっくり。」






「えっ!?そんな進藤先生!!」





ちょっとちょっと、まって下さい!!





私と甲田先生は朝に喧嘩したばっかりできまずいんですよ!!






「じゃぁ甲田先生、僕はこれで失礼します。」






「おう、色々ありがとな。」





え――――――――――っっっ!!!!!






なんで先生もそんな簡単に受け止めちゃうんですかっ!!






「じゃぁ、片瀬さん。お大事にして下さいね。」






「!!!!!!」





教官室の扉付近で、進藤先生は私を見ながら二ヤッと笑った。






あいつ、絶対今朝の喧嘩の事知ってるだろ…。






だから私たちが二人で話せるように気をつかって…。






「片瀬、悪いけどちょっと待っててくれ。」





「え…?」





「今すぐ済ませなきゃいけないことがあるから、ちょっと行ってくるな。俺が帰ってくるまでは大人しくしてろよ。あと、何かあったら些細なことでも必ず連絡するように。」






「あ、はい……。」






あれれれれれ…?





私が予想していたことよりも少し違う、予想外の展開が………。






まさか、進藤先生だけでなく甲田先生まで教官室を出ていってしまうとは…。