――――ガチャッ 「ただいまぁ。」 恵那と楽しい時間を過ごし、家には20時過ぎに帰宅した。 いつも通り静かな家で、家には誰も居ない。 と、思っていたのに…。 ガタタッ 「え…。」 家の中から誰かがいる音がした。 「お母さん?それとも、お父さん?」 リビングの方から音がしたような気が…。 それにしても、こんな時間にどっちかが居るなんて奇跡でも起きたのだろうか…。 自分の家なのに、恐る恐るリビングの扉に手をかける。 「どっちか帰って…っっっ!!?」 何?この強い匂い…。