嫌われたかもしれない。




だから、先生はいつも好きって言うのをためらっていたのかも。





「はぁ…なんなんだよぉ…。」





一回無視されただけでここまで考えてしまう自分が少し情けなく感じる。





高校生って漫画では大人のイメージだったのに。






実際は全然違うじゃん。





それとも、私が大人になれていないだけ?






あぁ、私ってなんて子供なんだろう。






「いーおっ!!さっきから何叫んでるの?」





「あ、恵那……うんん、別に何もないよー。」






「そう?じゃぁ、今からファミレスで明日のテスト勉強しにいこ?」






「…あぁ…うーん、恵那ごめん。今日はパスする。」






とてもそんな気分にはなれない。





一人で家に閉じこもっていたい。





「そんな事言わないでさ。ね?」





「…いやほんと、今日はごめん。」





私は今のこの辛さを隠しきれるほど大人じゃない。





きっと、いつもみたいに明るくなんて笑えないだろうし。





そんな辛い顔は誰にも見せたくない…。