―――――――…… 「伊…緒。」 俺の腕を振り切って走っていってしまった。 『信じない』そのフレーズと伊緒の涙だけが何度も頭をよぎっている。 何でだ? 何でこうなってしまった? また俺は大事な人を失うのか? 「くっそっっ…!!!」 伊緒、信じない何て言わないでくれ。 お前とこのまま終わっていくなんて嫌なんだよ。 まだ、告白も何もしていないだろ? お願いだ伊緒。 俺の話しを聞いて? 頼むから、少しでもいいから、俺の所に戻ってきてくれよ…。