格子の付いた、小さな窓。 そこから入る月明り。 小さなテーブルと椅子。 寝返りをうつ度に、ギシギシと鳴くベッド。 好きに生きろと言われたくせに、結局僕の居場所はここなんだと思った。 ここは、僕の城。 全てがアリスに出会う前と変わらないし、この先何百年経っても変わらないだろう。 ただここに 大悪魔の姿がない事だけを除いては。