「冗談は置いといて。おもしろい話を聞いたんだ」
「何だよ?おもしろい話って」

陽一の肩に手を掛け、何かを企んだ声色で話す慶太。ろくな話ではないだろうと察するが、、

「それは、お前の家に行ってからのお楽しみだ」
「……ふーん。いいぜ。家に寄れよ」

陽一は、己の好奇心に負けてしまい話に乗る。しかし、陽一は気づいていなかった。この出来事が、己の運命を大きく変えることになるとは、、、。


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「で、おもしろい話ってなんだ?」

陽一の部屋の床に座り込んでいる慶太に、ポテチの袋を渡す。

「お前、“メリーさん”って知ってるか?」
「メリーさん?」

聞いたことのない言葉に陽一は、怪訝そうな顔をする。

「知らねぇのか?さすが剣道バカだ」

慶太は、バカにしながら指を差してケラケラと笑う。

「もう食うな」

陽一はバカにされた事に腹を立て、慶太からポテチを取り上げる。

「悪かった!悪かったから、俺のポテチを取り上げないでくれ!」
「これは俺のだ。いいから、早く教えろ」

陽一は、慶太をせかした。