あの日の朱雀




ー放課後ー




私は屋上にいた。



凍える体をさすりながら、朱雀さんの言葉を思い出していた。




”大地って奴の為に泣くな”




「…」




真冬の風が吹き抜けた。





キィ…





屋上の扉が開いた。