熱が下がり、私は携帯番号を交換して朱雀さんと別れた。 走ったにしては遠くまで来ていたようで、バスを使って帰った。 隣町で、また来れる距離だ。 朱雀さんは、「次は俺がそっちに行くよ」と言ってくれた。 そうして私は、2日ぶりに学校に行った。 高校2年生ももうすぐ終わり。 茶色いコートを身にまとい、家をでた。 お兄ちゃんは、相変わらず仕事で家にいなかった。