「俺今日大学休みだからさ、出かけようか。」 布団をたたみながら言う桂馬さん。 「どこに行くんですか?」 まだベットから出れない私は、毛布をかぶりながら聞く。 「んー。〇〇町にショッピング。」 ドキンッ… 〇〇町… 朱雀さんの地元だ。 「ヤダ?」 顔を覗きこんでくる桂馬さん。 「えっと…その…」 「大丈夫、俺がいるから。」 そう言って、優しく笑った桂馬さん。 「じゃあ…」