あの日の朱雀





息が詰まる。



怒ってないなら何もしてこない。



声のトーン的に、今日は普通だ。




「分かった。」




そう言って立ち上がるお兄ちゃん。




「これ。」




そう言って、なにやら紙を渡してきた。




「…」




私は呆然とした。