めぐる季節の途中。 季節は夏になった。 「暑ぃー…」 ナツの死にそうな声が、学校で毎日のように繰り返される。 「こっちまで暑くなんじゃん。」 屋上でペットボトルを振る私。 「だって!!まだ夏休みまで3日もあるんだもん。」 「あと3日でしょ!」 そう。 テストが終わり、あと3日で夏休み。 「待てないよぉ~…」 ぐでーっと寝そべるナツ。 「どうせデートの予定ぎっしりなんでしょ!夕空は。」 「そ、それは…」 「あーあ!図星だ!」