チェック柄のシャツの上に黒いパーカーを羽織ったわたしは、下がってくる袖を何度も上げながら歩いている。


比較的小さめのレンの服を着たけれど、やっぱり大きすぎてダボついている。



即興で作ったスカートは、昔、レンがソファのカバーとして使っていたもの。


適当に切って、ゴムを通して、スカートもどきって感じにして履いてきた。


黄緑色がすれていて、なんだか…おさがりの洋服よりも、もっと陳腐に見える。



レンのジャージじゃ街に出れないだろうってことでレンが考えた案だったけれど、


街行く女の子たちを見ていると、すごく恥ずかしい気分だった。



レンの袖をつかみ、後ろに隠れるようにして歩くわたしは、


きっと変な目で見られてるはずだ。




足元は、レンのサンダルだし。