もう一度、ミラーに視線をむける。 レンの大きな服を着たわたしがいる。 よく見ると、トレーナーの前後が逆だった。 そっと手を持ち上げてみる。 ミラーのなかのわたしが同じ動作をする。 首をかしげてみる。 同じ動作をする。 口を開けて、ぱくぱく動かしてみる。 間抜けな顔をして、同じ動作をするわたしが映っている。 「あ、い、う、え、お」 声を出すと、ちゃんと聞こえる。 すごい。 わたし、ホントにヒトになっちゃったんだ。