リリリリリリリリ……… 耳元の携帯が目覚ましの音を響かせる。 相変わらずこの音は…耳のすぐそばで突然騒ぎ出すから、心臓がバクバクする。 7時。 レンの起きる、いつもの時間。 レンよりもわたしに密着している携帯は、レンの手がそれに伸びてくる前にわたしを目覚めさせる。 うーん…早く止めてくれないかな、レン。 カーテンの隙間から、眩しい朝日が射し込んでいる。 鳥の声。 いつもの朝。