携帯は目覚まし時計代わりにもなっていて、
程よい距離を保ってレンの枕元に置かれている。
だから、わたしもレンと一緒にベッドに寝れる。
なかなかいいポイントで。
こうしてレンのほうに顔を向けて眠れる日は、すごく幸せなんだ。
充電中の赤い光の隣で、暗がりにぼんやり浮かぶレンの寝顔。
可愛くて、もっと近くに寄りたいと思う。
腕を伸ばして、まだ少し湿った髪に触れたいと思う。
泣きたいくらいに。
その度に、わたしは自分の白い毛だらけの身体を見て愕然とする。
わたしは白クマのストラップ。
そんなこと、無理なんだ。

