君の左のポケットで~Now&Forever~

ねえ、レン。

本当はね、まだ迷ってる。

まだ……怖い。



レンを失うこと。

レンの体温を手のひらで、肌で感じられなくなること。



大好きだから幸せになってもらいたい。

その気持ちは全然変わらないのに、

自分がレンを失うこと、それが怖いんだ。



やっとあなたに手が届いたのに、

やっと好きになってもらえたのに、

それを失うのが、すごく怖いの。



このままで、レンが目を覚ますのを待っていればいいのかもしれない。

生きて、レンが戻ってくるのを。



でも、それって、いつになるの?

本当にそんな日が、やってくるの?

それさえも、怖くって。

どうしようもないの。



待っていればまた抱きしめてもらえる。

甘えてすがり付いて、あなたの胸に顔をうずめられる。

そう思うとね、苦しいの。



でも…でもね、

今度はあたしの番なんだ。

あたしの命は、レンに受け継いでもらうのが一番いい。



あなたに守ってもらった分、

幸せをもらった分、

今度はあたしが……レンの未来を守るからね。