あれから17年、 わたしはいつでもレンと一緒にいる。 レンが小学生のころはランドセルに、 中学生のころは自転車の鍵に、 そして高校生になってからは、 こうして携帯のストラップとして、ずっと一緒に。 今大学生のレンは、あの日から今まで、わたしを一時も手放すことはなかった。 そして、もうすぐ22歳の誕生日を迎えようとしている。 わたしがレンと出会った記念日、 そして、お母さんの命日でもある、誕生日を。