君の左のポケットで~Now&Forever~

初めて入ったときのお風呂は、ホントに気持ちがよかった。

シャンプーも何もかも初体験で、泡がいっぱいで、面白かったし、

少し…お風呂のなかではしゃぎ過ぎたのかな。

のぼせてしまうなんてことも、知らなかったし。

おでこにのせられたタオルは冷たくて、でもレンの優しさは温かくて。

助けてくれたってことはやっぱり…どのくらい見られちゃったんだろう。

でもまあ…いっか。

レンだし。



青いソファは……レンがいつも座っていた場所。


わたしはこうして、今みたいに床に座ってレンを見上げて、

長いまつげやシャープなあごや、

薄茶色の髪や笑い皺なんかを見つめてた。


一緒に座ってテレビを見て、笑ったりドキドキしたり、

手を握ったり、抱きしめたり、抱きしめられたり、

幸せだったな。


まだ何となく、レンはここに座っているような気がする。

まだ面影が残っている。


レンの匂いがまだ、ちゃんと。