レンのベッド……

いつのまにかわたしの寝場所になっていて。

ソファで寝てたレンは、身体も大きいから小さく丸まるようにして眠っていて。

窮屈な思いをさせちゃって可愛そうだったな。

わたしたちが始まったのも……このベッドの上だった。



白い布団はレンにぴったりで、

このベッドはわたしのお気に入りだった。

枕から微かに感じるレンの匂い。

顔をうずめるときゅんとして、眠るまで少し時間がかかっちゃって。

何度も干した布団は、レンの匂いとお日様の匂いでいっぱいだった。



キッチンは、レンが立つと何だかすごく立派なものに見えて。

レンの手がてきぱきと動いて、いろんな材料があっと言う間に調理されて。

いつもいつも美味しいものを作ってくれて。

レンのオムライスは最高で。

わたしも…一回くらい、レンと同じくらい美味しいオムライスを作ってびっくりさせたかったな。

あんなふうにトントンと小気味良く包丁を使ってみたかったな。