君の左のポケットで~Now&Forever~

自分を責めて限界まで苦しんでいるユウ君。

それは…レンと同じ姿だった。


自分のせいで誰かを傷つけてしまったという思い。

レンがお母さんに感じていた責任。

それを、目の前で涙を流しているユウ君も、レンに対して感じている。


この先、ユウ君はずっとその思いを抱えたまま生きていくことになる。

もしかしたら、今日と同じことを繰り返すかもしれない。


レンが苦しんだ思い。

同じ思いを、ユウ君も背負っていくことになるなんて…

そんなユウ君を…わたしも傍で見ることになるなんて…


やっとできた友達。

わたしの…そしてレンの大切な友達。


わたしは…


もう、誰にも苦しんでもらいたくない。

誰にも…



「ユウ君…」


返事はなかった。



「ユウ君…あたし…レンのところに戻るね。ゆっくり休んで」


歯を食いしばり、流れ落ちる涙をそのままに横たわるユウ君の手を握り、

わたしは逃げるように病室を後にした。