君の左のポケットで~Now&Forever~

「なんでだよ…」

「ユウ君…どうして…どうしてあんなこと」



言ってから、わたしは口をつぐんだ。

ユウ君が死のうとした理由…それは…わたしにもわかっていた。



「本当ならオレが…オレがあそこにいるはずだったんだ。動かない身体で…ベッドの上で」

「ユウ君…」

「何でレンなんだよ…何でよりによってレンなんだよ」



喉を震わせるユウ君の拳はきつく握られていた。

包帯の白い色が、暗い病室に浮かんでいる。



「もしも…もしもレンが…レンが目を覚まさないようなことになったら…オレは生きてられない。
オレだけが無事にこうしているなんて、そんなの耐えれねーよ」



右手で顔を覆い、ユウ君はついにしゃくり上げながら泣き出した。