君の左のポケットで~Now&Forever~

夕焼けの名残が辺りをほんのりと照らす時間、

わたしたちはアパートへ戻ってきて、「バイバイ」をして、

薄い青で染められた部屋に入った。



「ふう」と息を吐いたレンがソファに腰掛けて、

わたしは傍の床に「よいしょ」と腰を下ろす。



「楽しかったね」

「だな」

「なーんにもしてないんだけどね」

「だな」



レンは小さく笑った。

その笑顔に、安心する。



「ユウ君、面白いね」

「うん」

「ちょっとエッチだけどね」

「まあな」

「でも、優しいヒトだよね」

「ああ、いいヤツだよ」

「レンと、同じだね」

「…そうか?」



下がる目じり。

柔らかい視線。

わたしも、きっと同じ顔でレンを見ている。