君の左のポケットで~Now&Forever~

お腹がいっぱいになったわたしたちは、散歩に出た。

大学の近くの川沿いの道まで3人で歩いて。

結構な距離はあるけれど、3人が一緒だから少しも長く感じなかった。


ユウ君が先頭を跳ねるように歩いて、

そのあとをわたしがちょこちょこと続いて、

最後にレンがわたしたちを眺めるようにゆっくりと歩いてる。


わたしたちの影も、楽しそうに足元をついてくる。

風の匂いも景色も、すべてがキラキラしていて、

楽しいのに、切なさに似たきゅんとした気持ちに胸が熱くなった。



青々と広がる土手に腰をおろし、わたしたちは穏やかに流れる川を見つめた。

川面は光を反射して、空を映しながら東へ流れていく。

3人の間を、緩い風が遠慮がちに通り過ぎていく。


草の上に寝そべって見上げる空に、薄い月が浮かんでいた。

白い霞のような月。

西の空は、程よくほんのりと紫掛かっていて、

空全体が水彩画で描かれているみたいだ。