そのあと、ふたりでコンビニで買ってきた小さなケーキを食べて、

レンはちょっとお酒を飲んで、

わたしは、リンゴジュースで我慢して、

テレビを見て笑って、

ソファに座りながら、何度かキスをして。



「おやすみ」

「おやすみ」



ちゃんと、別々に寝て。



そして今日、日曜日。

「ちょっと出てくる」と言ったレンを「?」と送り出して、

わたしはまた、洗濯と掃除中。



結構、好き。

掃除、洗濯。

このところ、料理はレンに任せっぱなしだけど、まあ、いいや。



明日から5月の外の空気が部屋に流れ込んで、気持ちがいい。

なんたって、空がいい。

青くて、澄んでいて、じっと見ていると吸い込まれそうだ。


「どこ行ったのかな、レン」


深呼吸しながら下の道を見ると、調度レンが帰ってくるところだった。


「あ」


ユウ君も一緒だった。

何だか、すごく大きい箱を抱えている。



「おおーい、ナナちん、誕生日おめでとう!」


ぶんぶんと手を振って、満面の笑みを振りまいて、ユウ君がわたしを見上げた。

わたしもちょっと手を振って、

でも、視線はやっぱりレンに行っちゃって、

レンもわたしを見上げていることに、嬉しくなった。



ごめん、ユウ君。

なんて。