君の左のポケットで~Now&Forever~

「完了」


ぱっぱと水を払ったレンは、そんなわたしの気持ちになんてきっと気づいてないんだろうな。

いや…気づいてて、知らんぷりしてるだけ?

わたし、ベタベタし過ぎなのかな。


恋人同士って、一体どうしてるんだろう。

どこまでがベタベタで、どこまでが程よい距離っていうんだろう。


わたし、もっと、レンにくっつくの、控えたほうがいいのかな。


何だか…近くにいるのに寂しくなってきた。


恋愛って…喜んだり悲しんだり、何だか、忙しいんだ。



「よし、ナナ、寝るぞ…っておい、ナナ? どした?」



気づいたら、わたしの頬には涙が流れてた。

よくわからない。

自然に出てきてた。


しゃくり上げるわけでもない、声が出るわけでもない、

ただぽろぽろと、次から次に、勝手に涙は零れ落ちた。