君の左のポケットで~Now&Forever~

うう…ちょっと変にドキドキしてきた。

喉が…渇く。


わたしはレンに預けていた頭を起こして、立ち上がった。


「レン、コーヒー入れよっか?」


レンはちょっとわたしを見て、「うん」と言った。


キッチンへ行って、コーヒーを入れる。

戻って、レンに差し出す。


「はい」

「さんきゅ…って、お前は?」

「え?」

「飲まないの?」

「あ、忘れた」


落ち着かなかったわたしは、レンの分だけ入れて、自分の分をすっかり忘れてた。

忘れたと想うと、ますます喉が渇く。


「相変わらず」

「へ?」

「そそっかしいというか、なんと言うか」

「…あは」


ふっと笑うレン。

微妙な空気は、少し、和らんだ。


また、わたしの失敗で。