君の左のポケットで~Now&Forever~

ホットミルクの入ったピンクのマグカップ。

レンが入れてくれた。

優しい。



テーブルについて、レンから紙袋を受け取る。

わくわくする。


もちろん、ハンバーガー初体験。

CMや、レンがたまに立ち寄るファストフード店で、大きい口をあけておもいっきりかぶりついてるヒトたちを見て、食べてみたいってずっと思ってた。

あんなに大きな口をあけるくらいなんだから、きっとすごく美味しいに違いない。


パンとパンのあいだに挟まった、ハンバーグとレタスの相性も気になるし、

とろとろのソースも舐めてみたかった。



「ハンバーガー初体験って、すごいよな」

「いっただっきまっす!」



紙包みをめくって、めいっぱい口を開いて、おもいっきりかぶりつく。



「ナナ…ぶっ。 なんだその顔」



唇の両端からソースがあふれて、頬っぺたまでべたべたになってしまった。



「ぶぶぶっ もっと上手く食えないのか」

「だって初めてなんだもん。加減がわからないんだもん」

「お前は、何でも初めてだな」

「うん。 っていうか、ハンバーガーって美味しい」

「美味い? 良かったな」

「うん」


レンは目を細めてわたしを見ている。

ちょっと苦笑気味。