君の左のポケットで~Now&Forever~

レンにおもいっきり飛びついたわたしの身体は、

玄関に上がりかけたレンの身体を、廊下に押し戻してしまう。


「おおおおおおい」

「おかえりーレン」


レンにしがみついたまま廊下を見やると、隣の部屋のヒトが鍵穴に手をかけているところで、目が合ってしまった。

向こうのほうが気まずそうに目を逸らして、なかなか鍵も開けれずにいた。

なぜか、頭まで下げられた。


「ナナ、こっ、こらっ 上がれ」


レンはわたしを抱えて…ほぼ持ち上げて、慌てて玄関へ踏み入る。

それでもわたしは、レンにしっかりしがみついたままだ。


「恥ずかしいだろーが、お隣さんなのに」

「ごめん」

「犬か」

「……」



やっぱり……犬?


っていうか、犬扱いに、子供扱い…


レンはいつもそう。


もう。