君の左のポケットで~Now&Forever~

とんとんとん…と靴音がして、わたしは反射的に玄関へ移動する。

もう、足音でわかる。レンだって。

何だか、飼い主の帰りを待ちわびる飼い犬みたいだと、自分でも、呆れる。

うううんっ、わたしは、レンの“恋人”なんだ!

…と自分に言い聞かせて、気合を入れて、待つ。



“恋人”



そう、“恋人”



……たぶん。



少々……あやふや。





レンがドアを開ける前に、わたしのお出迎えのスタンバイは、OK。

たぶん、わたしが犬だったら…かなりの勢いでシッポが振られていると、思う。


「ただい…」

「おかえり! レン!」



やっぱり、犬かも。