君の左のポケットで~Now&Forever~

おでこの冷たい感触に、ふと目が覚めると、ユウ君の心配そうな顔が目の前にあってびっくりした。


「きゃ!」

「きゃ! って、そんなにびっくりしないでよ」

「あ」

「ずっと冷やしてやってたんだぞー。ホントはあっためてやりたいんだけど」


あははと笑うユウ君は、わたしのおでこに乗ったタオルを裏返した。

時計を見ると、9時を過ぎていた。

ずっとこうしてくれてたんだろうか。


「ユウ君…ずっと冷やしてくれてたの?」

「そだよ」

「ごめんね」

「じゃ、チュウする?」

「もう!」


白い歯を見せて笑ったユウ君は、立ち上がって、くうっと伸びをした。

ふざけてばかりいるけれど、ユウ君も優しいヒトなんだ。

何だか少し、見直した。


「ありがと、ユウ君」

「いーえ。あんまり可愛い顔で眠ってるから、ホントはチュウ、しちゃったけどね」

「え?!」

「嘘ーん」

「……」


やっぱり…ユウ君だ。