「大学」


「へ?」


「大学に行きたい」


「大学って、大学? オレらの?」


「うん。行きたい」



レンもユウ君も、ぽかんとして顔を見合わせている。



「大学って、今日日曜だし」


「開いてたっけ?」


「うーん、2号館は開いてんじゃん? あそこサークルの部室とかあるだろ」


「ああ、そういえば」


「オレ、前に一回誘われたことあってさ、日曜に行ったわ、そういえば。結構ヒトいたし、ロビーに」


「ふーん」



レンとユウ君はふたりで話し合ったあと、にこにこしてるわたしを同時に見て、また顔を見合わせて首をかしげた。