「彼女、押しかけたんだって?」
ユウ君は興味津々といった感じで目をくりくりさせている。
「いや、そういうわけでも、なくて」
レンは、さっきのわたしみたいな受け答えをしている。
レンが状況を説明しにくいのも、もっともだ。
レンだって、訳がわかってないんだから。
「で、なになに? 付き合ってんの?」
ユウ君は立ち上がり、勝手にコーヒーを入れ始めた。
わたしのピンクのマグカップで。
それあたしのなのに…って言おうとして止めた。
まだ洗濯物を抱えていたことに、今また気づいたからだ。
わたしは慌てて、今更だけどブラジャーを隠すようにしてベッドのそばに行き、皺くちゃになった服を下ろした。
服をたたむふりをして、そっとふたりを盗み見る。
たぶん、わたしがこの会話に混ざったら、話がもっとこんがらがってしまうような気がしたから。

