「本日バイト。家庭教師は休み」
達郎兄ちゃんだった。
昨日の今日だ。
「逃げたな」
あたしは(勝手に)そう解釈した。
ベッドに座って、多江さんからもらったネックレスを眺める。
猫のシルエット部分はローズピンクになっていて、とても綺麗。
ホント、なんでくれたんだろ。
いくら退院祝いだからって…。
多江さんの感じも何か変だった。
今まではいかにもお嬢様って感じだったけど、今日は普通のお姉さんって気がした。
口調もサバサバしていたような。
和夫さんから指向性超覚醒(何とか覚えた)の話を聞いたせいか?
それが頭に入ってたから、多江さんがいつもと違う感じがしたとか…。
いや、違うな。
指向性超覚醒とやらは、そんな症状じゃなかったはず。
あれこれ頭をひねっていると、病室のドアがノックされた。
「失礼します」
婦長さんの後に、藤上先生が入ってくる。
回診の時間だった。
達郎兄ちゃんだった。
昨日の今日だ。
「逃げたな」
あたしは(勝手に)そう解釈した。
ベッドに座って、多江さんからもらったネックレスを眺める。
猫のシルエット部分はローズピンクになっていて、とても綺麗。
ホント、なんでくれたんだろ。
いくら退院祝いだからって…。
多江さんの感じも何か変だった。
今まではいかにもお嬢様って感じだったけど、今日は普通のお姉さんって気がした。
口調もサバサバしていたような。
和夫さんから指向性超覚醒(何とか覚えた)の話を聞いたせいか?
それが頭に入ってたから、多江さんがいつもと違う感じがしたとか…。
いや、違うな。
指向性超覚醒とやらは、そんな症状じゃなかったはず。
あれこれ頭をひねっていると、病室のドアがノックされた。
「失礼します」
婦長さんの後に、藤上先生が入ってくる。
回診の時間だった。


