「これで彼氏と会えるわね」
「え、あ…はい」
正直、照れる。
同時にまた不思議な感じがした。
違和感とも言うべきか。
多江さんの言ってることはおかしくない。
おかしくないんだけど、感じが違う。
何かこう、多江さんの中に一本芯が入ったというか…。
「そうか、旭さん退院なのか」
多江さんは再び視線を遠くに飛ばした。
…心なしか、多江さんの口調が変わっているような…。
「旭さん」
多江さんはあたしに向き直ると、ワンピースのポケットから、何かを取り出した。
「手を出して」
言われるままに右手を出すと、多江さんは取り出したその何かを、あたしの手の平に置いた。
それは、ネックレスだった。
シルバーのチェーンで、猫のシルエットが入ったプレートが付いている。
「旭さんて、猫好きよね?」
あたしが子猫を助けたから、そう言ってるのだろう。
猫以外も、だいたいの動物は好きだ。
あたしはうなずいた。
「え、あ…はい」
正直、照れる。
同時にまた不思議な感じがした。
違和感とも言うべきか。
多江さんの言ってることはおかしくない。
おかしくないんだけど、感じが違う。
何かこう、多江さんの中に一本芯が入ったというか…。
「そうか、旭さん退院なのか」
多江さんは再び視線を遠くに飛ばした。
…心なしか、多江さんの口調が変わっているような…。
「旭さん」
多江さんはあたしに向き直ると、ワンピースのポケットから、何かを取り出した。
「手を出して」
言われるままに右手を出すと、多江さんは取り出したその何かを、あたしの手の平に置いた。
それは、ネックレスだった。
シルバーのチェーンで、猫のシルエットが入ったプレートが付いている。
「旭さんて、猫好きよね?」
あたしが子猫を助けたから、そう言ってるのだろう。
猫以外も、だいたいの動物は好きだ。
あたしはうなずいた。


