病室のドアがノックされた。
「どうぞ」
顔をのぞかせたのはおとなしそうなメガネ男子。
「湯月くん」
「ごめんなさい旭さん。ずっと来れなくて」
久しぶりに顔をあわせたのに、いきなり謝るなよあたしの彼氏。
「よう、湯月くん」
達郎兄ちゃんに挨拶されて、湯月くんは直立不動の姿勢をとった。
「カホのお見舞いに来てくれたのかい」
「プ、プリントを持って来まして!」
原因は不明だが、あたしの彼氏は達郎兄ちゃんに対して恐怖を覚えているフシがある。
震えるあまり、湯月くんは手にしていたプリントを、すべて床に落としてしまった。
「あらあら」
麗美姉ちゃんは、それを手際よく拾いあげると、直立不動のままの湯月くんに渡した。
「気をつけなきゃダメよ、湯月くん」
麗美姉ちゃんに優しく怒られた湯月くんは、蒼白だった顔面を、一瞬の内に真っ赤にした。
…そりゃ麗美姉ちゃんみたいな美人に話しかけられりゃ、真っ赤になるのはわかる。
「どうぞ」
顔をのぞかせたのはおとなしそうなメガネ男子。
「湯月くん」
「ごめんなさい旭さん。ずっと来れなくて」
久しぶりに顔をあわせたのに、いきなり謝るなよあたしの彼氏。
「よう、湯月くん」
達郎兄ちゃんに挨拶されて、湯月くんは直立不動の姿勢をとった。
「カホのお見舞いに来てくれたのかい」
「プ、プリントを持って来まして!」
原因は不明だが、あたしの彼氏は達郎兄ちゃんに対して恐怖を覚えているフシがある。
震えるあまり、湯月くんは手にしていたプリントを、すべて床に落としてしまった。
「あらあら」
麗美姉ちゃんは、それを手際よく拾いあげると、直立不動のままの湯月くんに渡した。
「気をつけなきゃダメよ、湯月くん」
麗美姉ちゃんに優しく怒られた湯月くんは、蒼白だった顔面を、一瞬の内に真っ赤にした。
…そりゃ麗美姉ちゃんみたいな美人に話しかけられりゃ、真っ赤になるのはわかる。


