あたしが首をかしげていると、達郎兄ちゃんはペンとメモ帳を取り出し、メモ帳に何かを書きつけた。
「婦長は多江さんからみたら、母親の妹…つまり【おば】だ」
達郎兄ちゃんはメモ帳をあたしに見せた。
そこには【叔母】と書いてあった。
「【伯母】じゃない?」
「違う。漢字テストの必要ありだな」
おおっと、思い出したような家庭教師モード。
「母親の妹が【叔母】で姉が【伯母】。つまり多江さんは漢字を間違えたことになる」
「それがどう…」
言いかけてハッとなる。
あたしは多江さんがメールの誤字を指摘していたことを思い出した。
しかも多江さんは漢検一級の持ち主だ。
「多江さんが叔母と伯母を間違えるなんてあり得ないってこと?」
「その通り」
達郎兄ちゃんはうなずいた。
「つまり婦長が受け取った遺書は、多江さんが書いたものではない可能性がある」
「婦長は多江さんからみたら、母親の妹…つまり【おば】だ」
達郎兄ちゃんはメモ帳をあたしに見せた。
そこには【叔母】と書いてあった。
「【伯母】じゃない?」
「違う。漢字テストの必要ありだな」
おおっと、思い出したような家庭教師モード。
「母親の妹が【叔母】で姉が【伯母】。つまり多江さんは漢字を間違えたことになる」
「それがどう…」
言いかけてハッとなる。
あたしは多江さんがメールの誤字を指摘していたことを思い出した。
しかも多江さんは漢検一級の持ち主だ。
「多江さんが叔母と伯母を間違えるなんてあり得ないってこと?」
「その通り」
達郎兄ちゃんはうなずいた。
「つまり婦長が受け取った遺書は、多江さんが書いたものではない可能性がある」


