「どどどどうして!?」
「【ど】が多すぎ」
あたしの頬を麗美姉ちゃんはつついた。
「いやそこはどうでもいいから!」
「そぉ?」
面白がってるな、麗美姉ちゃん。
「まずおかしいのは、多江さんの遺書だ」
あたしたちのやり取りを無視して、達郎兄ちゃんは言った。
【伯母様、長い間お世話になりました。ありがとうございました。先立つ不幸をお許しください】
あの簡潔な遺書の中にどんなおかしな点があったんだろう。
「カホは婦長と多江さんの関係は知ってるよな」
達郎兄ちゃんに訊かれ、あたしはうなずいた。
「多江さんは婦長さんの姪だって…」
「雪村多江の母親が婦長の姉よね」
あたしの答に、麗美姉ちゃんが補足をした。
そういえばそんなことを聞いたような。
でもそれがなんだと言うのか。
「もう一度、遺書の文頭を思い出してみろ。何かおかしな箇所はないか」
「【ど】が多すぎ」
あたしの頬を麗美姉ちゃんはつついた。
「いやそこはどうでもいいから!」
「そぉ?」
面白がってるな、麗美姉ちゃん。
「まずおかしいのは、多江さんの遺書だ」
あたしたちのやり取りを無視して、達郎兄ちゃんは言った。
【伯母様、長い間お世話になりました。ありがとうございました。先立つ不幸をお許しください】
あの簡潔な遺書の中にどんなおかしな点があったんだろう。
「カホは婦長と多江さんの関係は知ってるよな」
達郎兄ちゃんに訊かれ、あたしはうなずいた。
「多江さんは婦長さんの姪だって…」
「雪村多江の母親が婦長の姉よね」
あたしの答に、麗美姉ちゃんが補足をした。
そういえばそんなことを聞いたような。
でもそれがなんだと言うのか。
「もう一度、遺書の文頭を思い出してみろ。何かおかしな箇所はないか」


