「オレが後を追う。カホは人を呼べ」
達郎兄ちゃんは車椅子から離れると、小走りで階段に向かった。
あたしは周りを見回したが、人の姿はなし。
仕方なく車椅子を進めて、達郎兄ちゃんの後を追う。
階段の下まで来た時、ドアを開け、屋上へと入る達郎兄ちゃんの姿が見えた。
次の瞬間。
「おい、やめろ!」
普段聞いたことがない、達郎兄ちゃんの怒声が聞こえた。
あたしの心臓がどくんと音をたてる。
必死に辺りを見回すと、ひとりの看護婦さんの姿が見えた。
「あの、すみません!」
あたしが叫ぶと、その看護婦さんは驚いた顔で、あたしのもとに駆け寄ってきた。
「どうしたんですか?」
年の頃は20代前半。
ぽっちゃり気味のその看護婦さんに「人を呼んで下さい!」と言って、屋上を指す。
「誰か自殺しようとしてるんです!」
「ええっ!?」
看護婦さんは目を丸くすると、あたしを置いて階段を登りはじめた。
達郎兄ちゃんは車椅子から離れると、小走りで階段に向かった。
あたしは周りを見回したが、人の姿はなし。
仕方なく車椅子を進めて、達郎兄ちゃんの後を追う。
階段の下まで来た時、ドアを開け、屋上へと入る達郎兄ちゃんの姿が見えた。
次の瞬間。
「おい、やめろ!」
普段聞いたことがない、達郎兄ちゃんの怒声が聞こえた。
あたしの心臓がどくんと音をたてる。
必死に辺りを見回すと、ひとりの看護婦さんの姿が見えた。
「あの、すみません!」
あたしが叫ぶと、その看護婦さんは驚いた顔で、あたしのもとに駆け寄ってきた。
「どうしたんですか?」
年の頃は20代前半。
ぽっちゃり気味のその看護婦さんに「人を呼んで下さい!」と言って、屋上を指す。
「誰か自殺しようとしてるんです!」
「ええっ!?」
看護婦さんは目を丸くすると、あたしを置いて階段を登りはじめた。


