「昨日の多江さんは、どんな様子でしたか」
「どんな様子と言われても…」
「おかしなところはありませんでしたか」
「多少、元気がなかった気はしましたが…」
「なんか性格が変わったとか、その辺のことは気付きませんでしたか」
あたしは達郎兄ちゃんと婦長さんの間に割って入った。
「いいえ」
婦長さんは苦笑混じりに首を振った。
うーむ、訊き方がマズかったか?
隣の達郎兄ちゃんは、相変わらず唇を尖らせている。
「もうひとつ伺ってもよろしいですか」
数秒間沈黙してから、達郎兄ちゃんは言った。
「多江さんは何故、電話ではなく、メールを寄越したんでしょうか」
達郎兄ちゃんの質問に、婦長さんは戸惑いの色をみせる。
そんなこと多江さん本人じゃなきゃわかるわけないじゃん。
「恐らく…電話だと引き止められると思ったのでは…」
婦長さんはもっともな理由を返した。
その答に達郎兄ちゃんはなるほど、とうなずく。
「どんな様子と言われても…」
「おかしなところはありませんでしたか」
「多少、元気がなかった気はしましたが…」
「なんか性格が変わったとか、その辺のことは気付きませんでしたか」
あたしは達郎兄ちゃんと婦長さんの間に割って入った。
「いいえ」
婦長さんは苦笑混じりに首を振った。
うーむ、訊き方がマズかったか?
隣の達郎兄ちゃんは、相変わらず唇を尖らせている。
「もうひとつ伺ってもよろしいですか」
数秒間沈黙してから、達郎兄ちゃんは言った。
「多江さんは何故、電話ではなく、メールを寄越したんでしょうか」
達郎兄ちゃんの質問に、婦長さんは戸惑いの色をみせる。
そんなこと多江さん本人じゃなきゃわかるわけないじゃん。
「恐らく…電話だと引き止められると思ったのでは…」
婦長さんはもっともな理由を返した。
その答に達郎兄ちゃんはなるほど、とうなずく。


