雨が俺を打ちつける。 もう…元には戻れない。 もう…二度と。 情けねぇ。 俺が決心した次の日に、秋桜たちは付き合った。 最高にムシャクシャする。 今の俺の顔、どんなんだ? トイレの鏡で見てみる。 「……は、…情けな」 パリーン! 手から血が流れてくる。 「まじでもう…取り戻せねぇ」 心が壊れていく感じがした。 どうあがいたって秋桜はもう… 「ゆきといた方が、あいつは幸せかな」 勝手な理屈をつけ、自分を納得させた。