(鈴SIDE)

『ほら。鈴。
挨拶しなさい。』


うっさいな母さんは。
ったく。俺はこういうのが嫌いなんだけど。
ちょい恥ずかしいし。

『・・・。こんにちは。。。鈴です・・・』

『剛やで。』

・・・。剛の人見知りのなさに
俺は尊敬したりもする。


っていうか目の前にいる奴
たぶんシャイボーイだと
思ってるんだろな。

それにきっとあいつ
俺のことが好きなんやろな。
さっきから
目が合うたびに
すぐ背ける。
さっきからこれの繰り返しやし。


あいつちょいマゾやろー
って変な解釈と
変な想像したりもした。


俺、あの子のニコニコ顔に
癒されて
なんかいいなー
なーんて思っちゃったりして。

だけど1つきになることがあった。
どっかで会った?

すっごく懐かしい気がしてたまらないんだ。