「加藤光……って、知ってますか?」
「光?知ってるも何も……俺、光と幼なじみだし」
お、幼なじみ!?
やった!じゃあ……
「先輩の連絡先教えてくれませんか!?」
ベッドのシーツをぎゅっと握り締める。
視界の端では白いカーテンが揺れている。
「結衣ちゃん、光と知り合いなの?」
「はい!どうしても先輩と連絡を取りたいんです…っ」
じっと考える宝先輩を、あたしは祈るように見つめた。
明日香が心配なの。
生きているのか、
意識はあるのか、
どうしても知りたい。
知らなきゃ。
友達だもん。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…