「ねぇ、石田さんもそう思うでしょ?」
「えっ」
固まっていた体が、声をかけられたことによって解き放たれた。
3人の目線があたしに向けられていて。
膝の上の手をグーにして力を入れた。
「あたしは……」
グッと力を体に入れる。
あたしは―――
「…そうは、思わない」
あたしの発言にビックリした様子の3人。
――『結衣に意思はないの?』
あたしにだって、意志はある。
「明日香を悪く言わないで」
だって、凄くムカつく。
出逢ってまだ2日しか経ってないけど、あたしは明日香が好きだ。
そして、あなた達が嫌いだ。



