僕らの瞳にうつる世界。



しかし時間が経つにつれ、罪悪感もそれに比例するように大きくなっていった。


授業も、彼女の背中を見ながら受けるから……なんだか複雑で。


でも謝るタイミングもなかなか見つけられずに、昼休みになってしまった。


机の上に置いたお母さんが作ってくれたお弁当を意味もなく見つめる。



「お弁当、一緒に食べない?」



頭の中で明日香との会話を想像してみる。


なんか図々しいな。

……却下。



「朝はごめんね。良かったら一緒にお弁当食べない?」



うん。これが一番無難だよね。

……採用。



「…………」



自問自答って、冷静になって客観的に見たら相当痛い……。


そんな痛い自分に心の中で苦笑い。