いつも、そうだ。
あっくんの夢を見た次の日、あたしは自分でも分かるくらいに機嫌がすこぶる悪くなる。
「……なんかあるなら話聞こうか?」
「いい」
あたしの心を察知したのか、明日香は声色を変えて聞いてくる。
でも、そんなの要らないあたしは断って教室へと足を進めた。
「本当に聞くよ?」
「…………」
「ねぇ、結衣―――」
「あのさ」
彼女の言葉を遮って、進めていた足を止めて彼女に向かい合う。
明日香の可愛いパッチリお目目が心配そうにあたしを見つめている。
それでも、
あたしの言葉は止まらない。
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