そんなことないよね。
きっとあっくんは先輩を恨んでなんかない。
――だって、あたしと先輩を出逢わせたのは、あっくんでしょう?
そんな風に思うの。
そんな風にしか思えないの。
だってタイミングが良すぎた。
あっくんの所へ行こうとして死のうとした時に先輩に出逢ったんだもの。
そうでしょ?あっくん。
「先輩…っ!」
校門を出て直ぐの所で先輩を見つけた。
驚いたような彼の顔。
…確信した。先輩を前にしてやっと。
やっぱり
先輩が好きだ、あたし。
胸から溢れ出す切なくも温かいこのキモチに名前をつけるとしたら〝愛〟。
「先輩……」
苦しそうな表情。
そんな顔にさせているのはあたし。
そして先輩の心を癒せるのもあたしだけ。



