僕らの瞳にうつる世界。




こんなダメなあたしを、好きだと言ってくれて本当にありがとう。


宝先輩。



「じゃあ先に行くわ」



優しく微笑んで、彼は去って行く。


なんだか切ない。
先輩に恋をしているからか余計に。


片想いの切なさは

あっくんの時も、今だって――重い。



加えてあっくんは亡くなって、先輩は記憶が無くなった。


あたしが好きになった人は必ず傷つく。


立て続けにこんなこと……

あたしは恋をしちゃいけないのかもしれない。



そう思わない?あっくん。