忘れるわけじゃないよ。 「あっくん…あたし好きな人ができたよ」 加藤光って2つ年上の人なんだけど。 すごく歌が上手で、すごくかっこいい人。 無愛想であんまり笑わないんだけどね? 最近はそれも好きなんだ。 あたしだけに笑って欲しいって、そう思う。 「あっくんは許してくれる?」 もう一度言うけど ――… 忘れるわけじゃないよ。 ただ、今を生きていないあっくんにすがり付くのはやめようと思って。 あっくんの死を ちゃんと受け入れようと思って。